Gov AI Agent 事業計画
小規模事業者補助金(創業枠)を活用する
0. 事業概要
- 事業名:文書・画像ベクトル変換技術を活用した販路拡大・展示会出展・プロモーション強化事業
- 対象補助金:小規模事業者持続化補助金〈創業枠〉
- 目的:自治体向けに、AIチャットボット「Gov AI Agent」の認知拡大と商談獲得を加速させ、ブランド確立と販路拡大を実現する
1. 企業概要
- 会社名:株式会社Vecta
- 代表者:宮川 直也
- 所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609
- 設立:2025年4月
- 主な取引先:日本コンピューター株式会社(脳活ラボ関連事業におけるチャットボット技術提供)
1-1. 事業内容
株式会社Vectaは、アナログ情報(PDF・音声・動画・文書・独自データベースなど)をAIが解釈可能なベクトルデータに変換し、そのデータをもとに独自のチャットボットを生成できるプラットフォーム「Gov AI Agent」を開発・提供している。
自治体の情報資産を活用し、社内ナレッジ検索・顧客対応の自動化・FAQ運用効率化などを実現することを目的としており、これを具現化するプロダクトとして「Gov AI Agent」を展開する。
2. 顧客ニーズと市場動向
- 自治体における生成AI活用と情報共有効率化への関心が高まっている。
- 住民対応・内部FAQ自動化などを目的としたAIチャット導入ニーズが増加。
- 多くの組織ではデータがPDFや音声、紙資料などに分散しており、AI活用の前提である構造化が進んでいない。
- Vectaは「アナログ情報をAIが読める形に変換し、独自のチャットボットを構築できる」点で優位性を持ち、自治体向けへ横展開を狙う。
3. 自社の強み
- 日本コンピューター株式会社との連携による公共分野での技術導入支援実績。
- PDF・音声・動画など非構造データをベクトル化する自社エンジン技術。
- LLMと独自データベクトルDBを統合した柔軟なアーキテクチャ。
- デザイン・開発・運用・導入支援をワンストップで提供可能な体制。
- 創業初年度から複数企業・自治体案件の引き合いを獲得しており、拡販余地が大きい。
4. 経営方針・目標
- 2026年度内に導入自治体3件を達成
- 2027年度に導入自治体10件を達成し、ロイヤリティ収入を月額50万円規模へ拡大。
5. 補助事業の内容
5-1. 目的
自治体向けに「Gov AI Agent」を訴求するため、以下の販促施策を集中的に実施する。
- 専用ランディングページ(LP)の構築
- ノベルティ・パンフレット等の販売促進ツール制作
- 展示会出展・商談会参加
- 営業外注費(インサイドセールス支援・アポイント獲得代行)
- Web広告およびプロモーション実施
これらを通じて、創業初年度からの商談獲得を加速し、AIチャット技術の普及を図る。
5-2. 補助対象経費(ドラフト)
| 取組項目 | 内容 | 金額(円) | 区分 |
|---|---|---|---|
| ランディングページ制作費 | デザイン・構成・文案・コーディング・SEO設計 | 600,000 | ウェブサイト関連費(上限1/4) |
| ノベルティ制作費 | 文房具・ステッカーなど販促用グッズ制作 | 400,000 | 販売促進ツール作成費 |
| パンフレット制作費 | 製品説明パンフレット(A4カラー8P、1,000部) | 300,000 | 広報費 |
| 展示会出展費 | 出展料・ブース装飾・パネル製作・搬入出費 | 500,000 | 展示会出展費 |
| 広告費(Web・SNS等) | Meta広告・Google広告の運用(3ヶ月) | 300,000 | 広告費 |
| 営業外注費 | インサイドセールス支援・アポイント獲得代行 | 400,000 | 外注費 |
| 合計 | 2,500,000 | 補助対象経費合計(想定) |
6. 販路開拓等の取組内容
- ランディングページ制作:デザインからSEO設計まで一貫対応し、自治体向け訴求力を高める。
- ノベルティ制作:文房具やステッカーなどの販促グッズでタッチポイントを拡大する。
- パンフレット制作:A4カラー8ページの解説資料1,000部を作成し、製品理解を促進する。
- 展示会出展:ブース装飾・パネル制作を含む出展でリード獲得と商談機会を創出する。
- Web広告運用:Meta広告とGoogle広告を3ヶ月運用し、LP流入と認知を拡大する。
- 営業外注活用:インサイドセールス支援とアポイント獲得代行により商談化率を底上げする。
7. 実施スケジュール(2026年4月〜9月)
| 月 | 主要アクション |
|---|---|
| 4月 | LPデザイン・構成設計/制作会社選定・発注 |
| 5月 | LP構築・動作検証/パンフレットデザイン制作開始 |
| 6月 | ノベルティ製作開始/パンフレット印刷完了/広告出稿開始 |
| 7月 | 展示会出展準備/ブース設計・パネル制作 |
| 8月 | 展示会出展・商談会実施/来場リードの収集 |
| 9月 | 広告運用結果分析/フォローアップ体制整備・報告書作成 |
8. 事業の効果・成果目標
| 効果区分 | 内容 |
|---|---|
| 売上効果 | 補助事業実施後1年以内に新規契約10件を獲得し、売上600万円を見込む。 |
| 販路拡大効果 | 展示会・Web広告・パンフレット経由で見込み顧客100件のリスト化を実現し、自治体・企業双方で商談化率10%を目指す。 |
| 波及効果 | LPとパンフレットを活用し、他社システム・自治体アプリとの技術連携案件を拡大。脳活ラボ以外の自治体・地域事業への波及を促進。 |
| 地域社会貢献 | 公共部門・教育分野におけるAI活用を支援し、地域のデジタル人材不足や業務効率化に貢献。 |
9. 期待される成果指標(KPI)
| 指標項目 | 現状値 | 補助事業終了後 |
|---|---|---|
| 商談件数(年間) | 0件 | 15件 |
| 成約件数 | 0件 | 10件 |
| 展示会リード獲得数 | 0件 | 30件 |
| Webサイト月間訪問数 | 0件 | 1,000件 |
| SNS広告クリック率 | ― | 1.0%以上 |
| 年間売上高 | 約0万円 | 600万円以上 |
10. まとめ
本事業により、創業期における製品ブランド「Gov AI Agent」の認知拡大を図り、自治体向けの販路を強化する。展示会・LP・パンフレット・ノベルティを軸にした立体的な販促戦略により、創業2年目での営業基盤を確立し、将来的な雇用創出・地域社会への貢献につなげる。
11. 申請準備チェックリスト
11-1. 必須見積書の取得先
- LP制作会社
- パンフレット制作・印刷会社
- 展示会運営会社
- 広告代理店
- 営業代行会社
11-2. 添付書類
- 直近の決算書または創業計画書
- 商工会議所の事業支援計画書(様式4)