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自治体プロジェクトへの応用

自治体の請負型のプロジェクトでは、ウォーターフォール型の開発プロセスが多い。 予算、期日、スコープ(作業範囲・最終成果物)を明記した調達仕様書を前提に動くから。

ただし、スコープは概要の要件をざっくり決めるが、より具体的に打ち合わせしていくと、色々と要望・要件が出てくる。 だったら最終成果物は概要に留めておいて、ある程度は作りながら進めようという考えもあり、最近ではアジャイルが開発とのハイブリッドな形態が多い。

初期構築はウォーターフォール、稼働後の保守工程ではアジャイルという形態を提案している。

アジャイル

  • 変化への適応が早い
  • フィーチャー駆動開発
  • 顧客の要求をそのまま開発の単位や管理の対象とする(例:足立区の案件管理表)

ウォーターフォール

  • 原則として、前工程が完了したら次工程に進むことができる、工程ごとの完了報告がある
  • 前工程による成果物の品質を確保しやすい
  • 進捗(スコープ、スケジュール、コストのベースライン)の管理がしやすい

テーラリングの重要性

上記を前提に、10の知識と5のプロセス群を、ウォーターフォールの各工程(要件定義、設計、開発、テスト、終結)にどうあわせていくか、自治体プロジェクトの特性に応じたテーラリング(カスタマイズ)が最初の仕事になります。全ての自治体で画一的な適用ではなく、顧客の要求レベルや状況に応じた最適化が成功の鍵となります。