プロジェクトやフェーズの終結
概要
プロジェクトやフェーズの終結は、プロジェクトやフェーズを正式に完了するために、すべての活動を終了させるプロセスです。このプロセスの主な利点は、プロジェクトやフェーズの情報がアーカイブされ、計画した作業が完了し、組織の資源が解放されて新しい取り組みに割り当てられることです。
| インプット | ツールと技法 | アウトプット |
|---|---|---|
| • プロジェクトマネジメント計画書 • 受入れ済み要素成果物 • 組織のプロセス資産 | • 専門家の判断 • 会議 | • 最終プロダクト、サービス、所産の移管 • 組織のプロセス資産更新版 |
インプット
1. プロジェクトマネジメント計画書
目的: プロジェクト全体の計画に照らして終結を行う
具体的な内容:
- プロジェクトの全体計画
- スコープ、スケジュール、コストのベースライン
- 終結時に確認すべき事項
- 成果物の受入れ基準
実践例:
- 当初計画した全機能が実装されたか
- スケジュール通りに完了したか
- 予算内で完了したか
- 品質基準を満たしているか
2. 受入れ済み要素成果物
目的: 顧客やスポンサーに受け入れられた成果物を確認
具体的な内容:
- 検証済みの成果物
- 顧客による承認済み成果物
- 受入れテスト合格済み成果物
実践例:
- システム本体(受入れテスト合格)
- 運用マニュアル(承認済み)
- 保守手順書(確認済み)
- 研修資料(実施済み)
3. 組織のプロセス資産
目的:
具体的な内容:
- プロジェクト終結の手順とガイドライン
- 過去の終結報告書
- 教訓登録簿のテンプレート
- 終結時のチェックリスト
実践例:
- プロジェクト完了報告書のテンプレート
- 資産移管手続きのガイドライン
- 教訓整理のフォーマット
- 成果物引継ぎチェックリスト